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台所にうずくまる男
636 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:03/01/02 10:49
これは学生の頃のバイト先の先輩(♀)の実話である。彼女の友人には、当時4歳
になる娘がいたのだが、モノ心つき始めた頃から 妙な事を言い始めたという。

どうやら、娘には、普通の人にはみえない「誰か」がみえるらしい...。
ある日を境に、娘は台所(キッチン)へ行きたがらなくなった。その家はキッチン
が家の一番奥にある構造をしているので、別にキッチンを通らないとどこかの部屋
に行けない訳ではないのだが、あまりに娘のキッチンへの拒否の仕方が尋常では
ないので、ある日、娘に問いただしてみた。





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母 「ねぇ、どうしてキッチンに入るのがそんなにイヤなの?お母さん、冷蔵庫か
   らとって来てほしいモノがあるんだけど…。」
娘 「イヤ!絶対いやだ!!]
母 「どうして?いっつもそうやって、あの部屋だけはなんでなの?」
娘 「...。」
母 「お父さん、なんとか言ってよ。こんなことずっと言い続けられちゃぁ...。」
父 「どうした?ワケがあるなら言ってみなさい。お父さんが聞いてあげるから。」

しぶしぶと、娘はこんなことを語り始めた。

娘 「あの部屋にね、誰かいるの。知らないおじさんが。」
両親「知らないおじさん?」

一瞬あっけにとられ顔を観合わせた両親であったが、きっと何か怖い夢でも見て、
現実と夢がごちゃ混ぜになって思い込んでるに違いない、と父は続けた。

父 「どこにいるの?そのおじさん。どんなひと?」
娘 「部屋の奥の、冷蔵庫のすみにうずくまってるの。顔伏せて。痩せてて、
   青白くって、嫌なおじさん...」

両親 「...。」

そこで両親はある策を講じた。

父 「じゃぁ、いいかい。お父さんが、そのおじさんをおっぱらってやるから。
   すぐにいなくなるよ。」
娘 「でも...絶対いかないよ、あのおじさん...。」
父 「おとうさんがね、この金属バットで追い払うから。」
娘 「...ムリだよぉ...。」

両親は、おびえる娘を連れて、奥のキッチンへと進んだ。 キッチンの手前で、
娘は立ちすくみ、母の手をにぎりしめたまま離そうとしない。キッチンを覗く
ことすら嫌がる娘を、両親は強引に引っ張りこんだ。

父 「さてと。どこにいるって?そのおじさん。」
娘 「冷蔵庫のすみ…。うずくまってるの。いるでしょ?顔伏せてるひと。」
父 「んん...このへんかなぁ?」

と父は、半分冗談まじりに、見えもしない『おじさん』に向かって、金属バット
を2~3度振り下ろした。まるで、そこに『おじさん』でもいて、殴りかかるか
のように...。

父 「えいえい。あっちへ行け!どうだまいったか、あっちへ行っちゃえ!」

そして父は、娘にキッチンへ入るよう、うながした。

父「ほら、いっちゃったよ、おじさん。もういないだろ?だからキッチンに入っ
  てきなさい。」

そして、娘さんは恐る恐る、キッチンのなかを覗きこんだ。

次の瞬間、娘が叫んだ。

「お父さん、おじさんまだ冷蔵庫のすみっこで、座ったままこっちに顔上げて、
 ニヤニヤ笑ってるよ !!」
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