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三途の川にいた男
98 :本当にあった怖い名無し:2009/04/27(月) 22:21:19 ID:iW/VfWmGO
携帯からで読みづらかったらごめん
半年くらい前なんだけど、すごく鮮明で不気味というか不思議な夢の話。

私は細い川のほとりにいた。
川って言っても、近代的な護岸された川じゃなくて、河原に小石がたくさん転がった河原。
全体的に灰色の色彩で、薄暗く霧が立ち込めて視界が狭い。





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河原より向こうはこちら岸からも向こう岸からも全然見えない。
普段なら不気味と思う風景なのに、不思議な心地で、そこにいるだけで穏やかにいられるような場所。
ただ黙ってそこにいたくなるような。
しばらく河原でぽけっと突っ立ってたんだけど、ふと、川に赤い橋が掛かってるのに気づいた。
平安時代の巻物にありそうな、金の飾りがついた赤い橋。
灰色の風景の中に鮮やかで、すごく綺麗で、私はそれを渡ってみた。
すると、川幅は狭くて橋自体もすごく短かったのに、さっきまでいた岸からは見えなかったものがあった。

たくさんの麻の服を着た子供達。
それから、河原から上がって土手に続く石積の階段。
私に気がついた子供達が集まって来た。
「お姉さんどうしてここにいるの?」とすごく驚いた顔で皆聞いてくる。
私子供って苦手なんだけど、この時はなぜか不快に思わなくて、「なんでだろうねえ」ってぽけっとしながら答えた。
やがて、一人の男の人が石積の階段を降りてきた。
すごく古風な陰陽師みたいな青と白の着物に、かわいい感じの顔立ちの若い男。
その男に、子供達は嬉しそうに一斉に駆け寄ったんだけど、彼はそれより私に向かって来た。
子供達同様びっくりした顔で「君、来ちゃったの?」と聞かれて、「はい」って答えたら悲しい顔をされた。
「たまにいるんだよね、そういう人。ついてきて」って言われて、訳がわからないまま彼について階段を上がった。

100 :本当にあった怖い名無し:2009/04/27(月) 22:27:35 ID:iW/VfWmGO
階段を上がってからはよく覚えてない。
いきなり遊園地のアトラクションみたいな、鏡の迷路の中にいた。
「抜けるまで絶対に振り返っちゃいけないよ」とさっきの彼の声が直接頭に響く。
分岐がすごくたくさんあって、どう考えても迷うんだけど、私には「絶対こっち」となぜかわかってた。
違う道にわざと行ったりしたら、何か黒いものに捕まる気がして、脇目も振らず振り返りもせず夢中で走った。
よく夢の中で走ると、思うように動かないんだけど、この時はいつもの(現実の)ように走れた。
たくさんたくさん走って、ようやく迷路を抜けた瞬間、「もう来ちゃダメだよ、でもいつかまた会おうね」って彼の声で言われて、光に包まれて目が覚めた。
走ったみたいに息切れして、汗だく。

あの時私はどこにいたかよくわからないけれど、なんとなく、死んだらいく場所の気がした。
それからしばらく、あの時の彼の最後の言葉が耳から離れなかった。
会ったこともない人で知らない場所だったのに、懐かしくて。
それからひと月でおじいちゃんが死んで、納棺のとき自分でも知らないうちに「彼によろしくね」って呟いてた。

特に落ちもないです。ごめん
素敵な場所だったけど、おばあちゃんになるまで行きたくないな。
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